非常食の備蓄は万全?災害に備える備蓄の方法を紹介します

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ここ数年日本のみならず全世界的に異常気象が続いています。

つい数ヶ月前は極寒の冬だったのに、この夏は「災害レベル」の酷暑。

 

豪雨災害も「経験したことのない」という枕詞が聞き慣れてしまうくらいの頻度で起こっています。

 

毎年、数個は日本を横断したり縦断したりするので慣れっこになっていた台風も、恐ろしい被害をもたらすのだと改めて思い知らされました。

 

今は、うまく私たちを避けて災害が起こっているけれど、いつか自分も被災するかもしれない。

だって、日本はいつ災害が起こっても不思議ではない状態なのだから。

 

みんながそういう心づもりでいなければならない状況です。

 

私たちができる心づもりといえば、

・地域のハザードマップを確認して、どのような災害が起こりやすい場所なのか把握しておくこと。

・避難所の確認をしておくこと

・家族間の連絡手段を決めておくこと(災害用伝言ダイヤルなど)

・いざ、避難勧告や避難指示が出されたら、周りの状況をよく見て避難する勇気を持つこと。

です。

(詳しくは首相官邸ホームページ 防災の手引きをご覧ください。)

 

そして以上のことと、もう一つ、

・災害に備えて、食料品や日用品の備蓄をしておくこと

が大切です。

 

今回の記事では、

「非常食など備蓄品を用意しておく」ことについて詳しく書いています。

まる
わかっちゃいるけど、何から手をつけたらいいかわからないし…

という方のために、

災害用の備蓄品として

1、何を

2、どれだけ

3、どのようにして

準備すればいいのか、解説します。

また、準備したはいいけれど、非常食の消費期限が心配、という問題もちゃんと解決できる方法をご紹介します!

 

この記事を読めば、ほんのちょっとの工夫で無理なく災害への備えができるので、やってみようか、という気になれますよ!

では、どうぞ!

 

備蓄品が役に立つ時とは(私たちが勘違いしやすいこと)

 

災害のための備蓄品というと、

まる
被災したら結局、備蓄品なんて役に立たないんだし、備蓄する意味はないんじゃない?

と思われる方も多いかもしれません。

 

まず、どのような時に備蓄品は役に立つのか、という点について考えておきましょう。

災害が起こるといち早くテレビの取材が現地に入り、壊滅的な被害を受けた地域を重点的に紹介していきます。

跡形もなくなってしまった建物やぺちゃんこに土砂に押しつぶされた住宅など。

このような映像を見ていると、着の身着のまま逃げ出して、命があっただけ幸いだったという印象を持ちますし、備蓄品などなんの役にも立たない、と思ってしまいますね。

 

確かに住居が全壊、半壊、あるいは住めない状況(浸水してしまった、など)になってしまったら、避難所や親類宅での避難生活になるでしょうし、備蓄品はなんの役に立ちません。

 

でも、ちょっと待って。

 

だからと言って「備蓄品なんて役に立たない」などと考えてはいけません。

 

テレビでひどい状況の被災地ばかりを見ていると気づきませんが、

ひとたび災害が起こった時、被災した人たちの大部分は、

 

自宅に直接被害はなかったけれど、生活インフラが被害を受けてしまい、電気が使えない、水が使えない、ガスが使えないという超不便な生活を強いられる

という人たちです。

 

地域全体の生活インフラがダメージを受けるのですから、何万という人が被災者となり得るのです。

 

また被災地域は生活インフラだけでなく、交通網が断絶してしまう可能性もあります。

交通網が切れてしまうと物品の流通が遮断されてしまうわけですから、買い物をしたくても商品が届かない、ということが起こります。

 

電気、ガス、水は使えない、お店に行っても商品がない。避難所に行くのも気がひける。そうするとたちまち今日食べるものにも困ってしまうでしょう。

 

自分たちが災害で直接的な被害を受けることはなかなか想像できなくても、このような被災者になる可能性は大いにある、と思いませんか。

 

このような場合に、各家庭での備蓄品が大いに役に立つのです。

 

日本は災害列島ではありますが、その経験が蓄積された結果、生活インフラや交通網の復旧にはそれほど時間はかかりません。

 

災害が起きてから数日分でいいのです。

「いつか起こるかもしれない」災害に備えて、各家庭で備蓄をしましょう。

 

あなたのその備蓄方法、間違ってませんか?

 

これだけ災害が立て続けに起こっていますから、日頃から、飲料水のペットボトルを買いおいたり、火を使わなくても食べられる備蓄用の食料品を用意されている方も多くいらっしゃると思います。

 

災害が起こる度に、非常持ち出し袋の中身を点検したり、備蓄品を用意したりする人もいらっしゃるでしょう。

 

でも、もしかすると、あなたがやっている現状の備蓄の方法ではいざという時使えない可能性があるかもしれません。

 

まる
えっ??どういうこと?
奥様
せっかく災害に備えて備蓄をしているのに、いざという時使えないのでは意味がないじゃない!

 

そうですね。

 

まずはチェックしてみましょう。

チェック1:家に備蓄しておいた飲料水や食料品、消費期限は過ぎていませんか?

 

備蓄品は、いつか使うかもしれないし、使わないかもしれないものです。

でも、いつでも使えるような状態にしておかないといけません。

 

ここが備蓄品を用意していない、という人の心理的なネックにもなっています。

 

「長くおいておくと消費期限切れが心配だし、年に1回の中身チェックなんて面倒だし、覚えていられない」

「たくさんの備蓄品なんて、おいておく場所がない」

 

という理由でなかなか備蓄品の用意ができない方が多いこともよくわかります。

 

すでに備蓄をしている人も、消費期限、大丈夫ですか?

 

チェック2:常に必要量が備蓄されていますか?

 

災害はいつ起こるかわかりません。

 

「消費期限が心配な食品を処理して、明日買い足す予定だった」

というその日に起こる可能性だってあるのです。

 

ですから、いつ何時でも常に必要量が備蓄されている必要があります。

どうでしょう、今の補充の仕方で備蓄品の量が一気に減ってしまうタイミングはありませんか?

あるとするなら、備蓄品の量が減るタイミングをなくすにはどうすればいいのでしょうか?

また、何日分の非常食が必要なのか、それは、どのくらいの量なのかきちんと把握していますか?

 

チェック3:日常的に使っているものがストックされていますか

 

「アルファ米」って、ご存知ですか。

これは非常食としてとても優秀で、水かお湯を注ぐだけでご飯になる、という商品です。

賞味期限も長く、5年間保存が可能です。

熱源を使えないような時、大変役に立つのでいくつか備蓄しておくといいでしょう。

ただ、このような非常食は普段使うものではないので、食べ慣れないものを食べることもストレスに繋がりかねません。

被災して多大なストレスがかかっている状況では、できるだけ余計なストレスは避けたいですよね。

備蓄品を普段使っていない非常食用のレトルト製品や缶詰、アルファ米などだけで固めてしまうと、「いつもと違う」という感覚のために目に見えないストレスをどんどん貯めていく結果になるかもしれません。

できれば、このような備蓄用に開発された商品の他に、いつもの食事で食べているような食品も用意しておきたいですね。

 

新しい備蓄の方法、ローリングストック法

日常的に使って補充する、ローリングストック法

以上が災害がおきた時に役に立つ備蓄品のチェックリストでした。

みなさん、いかがでしたか?

 

まとめると、

1、賞味期限

2、非常食が常に必要量準備されているか

3、日常的に使っているものかどうか

でしたね。

 

1、2の消費期限と、必要量の問題は誰もが悩ましい問題だと思います。

なんとなく準備をしていたけど、深くは考えていなかった、という方もいらっしゃったのでは?

でも、ここをクリアしないと「いざという時使える備蓄品」にはなりません。

 

実は、この3つの要件を満たす備蓄の方法があります。

それがこれから説明する、「ローリングストック法」です。

 

備蓄の新しい方法

普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法をローリングストック法と言います。
ローリングストック法のポイントは、日常生活で消費しながら備蓄することです。
食料等を一定量に保ちながら、消費と購入を繰り返すことで、備蓄品の鮮度を保ち、いざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができるはずです。

(一般社団法人 日本気象協会 「トクする!防災」より引用)

 

 

簡単に言えば、普段に使っている食材を多めに在庫して、それをいざという時の非常食として使いましょう、ということです。

日常の生活の中でどんどん消費し、その都度買い足すので消費期限の問題はクリアできます。

画像出典:https://tokusuru-bosai.jp/stock/stock03.html

 

ローリングストック法は、賞味期限の気になる非常食の備蓄にはもちろんのこと、そのほかの日用品を備蓄品としてストックするためにも、大変役立つ備蓄の方法なのです。

 

ローリングストック法のコツは「消費する分」と「備蓄する分」を用意すること

 

さて、日常に使っている食材を多めに在庫しておく、と言われても、「多めに」ってどのくらい?と思いませんか?

この、「多めに」という考え方にちょっとしたコツがあります。

備蓄品は常に一定量が必要ですから、基本は「消費する分」と「備蓄する分」を同じ量、用意しておけばいいのです。

用意する量は、買い足しやすい単位で。
難しくありません。例えば以下のようなことです。

 

いつもお米を5キロの袋で購入しているのなら、はじめに5キロのお米を2袋購入しておきます。

一つが「消費する分」もう一つが「備蓄する分」です。

「消費する分」のお米を全部使い切ったら、次から「備蓄する分」だったお米を「消費する分」として使い始め、新たに「備蓄する分」のお米を買い足します。

以降、「消費する分」のお米を使い切ったら「備蓄する分」のお米を買い足す、を繰り返していきます。

このようにしておけば、「消費する分」のお米の残りがどれだけであろうと、常に「備蓄する分」の5キロのお米はストックされている状態になります。

また、お米を使い切ったタイミングで買い足すので、いつもと同じ感覚で買い物できるのも良い点です。

 

他にも例を挙げると、

そのまま食べてもよし、調理してもよし、ろうそくがわりにもなる(後述)ツナ缶は、いざ災害が起こった時使いやすいので多めにストックしておきたいですね。すると常に10缶は置いておきたい。

ならば、はじめに買うのは20缶。

10缶が「消費する分」で残りの10缶が「備蓄する分」です。

「消費する分」の10缶を使い切ったら、新たに「備蓄する分」として10缶買い足します。

このように、普段使っている食材の中でストックしておきやすいものを中心に「消費する分」と「備蓄する分」を準備しましょう。

 

どんなものを用意するといい?

 

用意する食料品は、冷蔵保存しなくても良いものが中心になります。

ご家庭で日常的に使っている食料品の中から、災害備蓄に相応しいものを選び用意するようにしましょう。

 

我が家の場合は、食料品なら

米、ツナ缶、サバ缶、大豆の水煮缶、トマト缶、コーン缶、梅干し、塩、飲料水

そのほかのものとして

カセットボンベ、乾電池、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ウエットティッシュ、猫砂(人間のトイレにも)、猫餌

を準備しています。

 

もっと良い非常用の食料もあると思いますが、「日常的に使用して、循環させることができるかどうか」の観点から、以上のものになっています。

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とにかく3日間ですから、最低お米と塩と水さえあればなんとかなります。まずはこの3品から、備蓄するようにしましょう。

 

ローリングストック法はいろんなものに使える

 

ローリングストック法で備蓄するといいのは食材だけではありません。

重要な熱源となる、カセットコンロ。これはカセットボンベがないと使えません。カセットボンベは必ず備蓄しておきましょう。

そのためにローリングストック法が役に立ちます!

 

他にも備蓄しておくと役に立つものには

ウエットティッシュ、乾電池、使い捨てカイロ、飲料水などがあります。

 

飲料水は必ず用意しよう。

特に飲料水は必要量を把握して、確実に備蓄しておくことをオススメします。

極端な話、人は水さえあれば長期間生き延びられます。逆に言えば、水は絶対に欠かせないものなのです。

断水した場合、いち早く給水車が来てくれるでしょうが、やはり地域差がどうしても生じます。しばらくの間給水車が来なくても、持ちこたえられるように必ず飲料水の備蓄をしておきましょう。

 

ただ備蓄するだけでは消費期限の問題が出てきます。やはりローリングストック法で備蓄することが望ましいでしょう。

ただし、ローリングストック法は日常的に消費することが大前提です。

 

現時点でペットボトルの飲料水を日常的に使う習慣のない人は、新たに習慣をつける必要があります。

そうしないと、「使わずに置いておいた飲料水が、いつのまにか賞味期限切れ」になってしまうからです。

使って、循環させることが必要なのです。

少しずつでも構いません。

例えば毎朝起き抜けに飲む一杯の水を、ペットボトルの飲料水にしてみるのはどうでしょう?

コーヒーを入れる時に使うとか、ご飯を炊くときに使うとか。

ご家庭の状況に合わせて無理のない範囲で習慣つけられるといいでしょう。

 

何日分の非常食を用意したらいいの?

 

首相官邸の「防災の手引き」によると、

最低3日分の食料、飲料水を用意するように、と書いてあります。

食料・飲料・生活必需品などの備蓄の例(人数分用意しましょう)
飲料水 3日分(1人1日3リットルが目安)
非常食 3日分の食料として、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど
トイレットペーパー、ティッシュペーパー・マッチ、ろうそく・カセットコンロ など

※ 大規模災害発生時には、「1週間分」の備蓄が望ましいとされています。
※ 飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要です。日頃から、水道水を入れたポリタンクを用意する、お風呂の水をいつも張っておく、などの備えをしておきましょう。

 

例えば4人家族なら、

飲料水が一人一日3リットルですから、一日12リットル必要です。

2リットル6本入りの飲料水の箱が一日分の必要量です。

 

ローリングストック法で備蓄するなら、

3日分の必要量3箱を「備蓄する分」とし、プラス1箱を「消費する分」にするといいでしょう。

その後は、一箱消費したら一箱買い足す、という流れになります。

 

各家庭で必要量を割り出し、それが常に備蓄されているようにするにはどうすればいいか、考えましょう。

 

炊飯器がなくてもご飯が炊けるようにしておこう

 

災害後のインフラの中で、電気が一番早く復旧するとはいえ、数日間は電気なしで過ごす必要があります。その間の食事は備蓄してある缶詰などを消費するとしても、やはりご飯を食べたくなると思います。でも、炊飯器は使えない。

 

そんな時に備えて、カセットコンロと鍋を使ってご飯を炊けるようにしておきましょう。

 

決して難しくありませんよ。

難しいと思っている人は、子供の頃に行ったキャンプの飯盒炊さんのイメージが強すぎるのかもしれません。

 

あれは一種のサバイバルですから、水の量も「手のひらの厚みくらい」とか「人差し指の第一関節くらい」などの体の感覚で測りましたし、炊きあがりの判断も、「ぶくぶくと泡が上がってきてから一旦静かになって、パチパチ音がし始めたら炊きあがり」などという目安を覚えていなければできませんでした。

「はじめチョロチョロなかぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな」なんて、謎の呪文を唱えたりしてね。

その上、焦げ過ぎたり、芯が残ったりの失敗も多かった。

 

そんな思い出が鍋炊飯が難しいものと思わせるのでしょうね。

 

実際の鍋炊飯はそんなことをする必要はありません。

 

極めて明確な方法に基づいて、失敗なく炊くことができます。

 

以下、鍋炊飯の方法です。

使うもの

できるだけ厚手の鍋。(炊飯する量に対して、十分余裕のある大きさで。)

カセットコンロ

計量カップ(なければ湯呑みでも、お茶碗でもマグカップでもOK。)

1、まず、米を計ります。

用意した計量カップ(器)で必要な量の米を計ります。

この時、「すりきりで○杯」計ったかを覚えておきます。(覚えられますよね?)

 

2、米を洗います。

これは、断水していない時限定ですね。

断水している時も、普段から無洗米を使っているなら、問題ありません。

普通のお米を使っている場合はどうしましょう?

 

洗わなくても大丈夫です。

 

我が家で試してみましたが、大丈夫でした。ぬか臭くなるのかな、と思いましたが、気になりませんでした。

ただ、少し固めに炊き上がったので、浸水時間を多めにとるか、水加減を多めにした方がいいかもしれません。

どちらにしても、断水してる間くらい洗わなくても大丈夫です。

 

3、鍋に洗った米を入れ、水加減をします。

この水加減がわからない、という声をよく聞きますが、指や手のひらは使いません。

米を計った計量カップ(器)を用意して、米と同量の水を計ります。

つまり、米の量が「すりきりで3杯」なら、水も「すりきりで3杯」です。

 

これでOK。

この計り方なら、米を計る器は何でもいいのです。大量に米を炊くなら、大きいボウルを使ってもいいです。

そして、水の量は米を計った器で同じ量だけ加えます。

 

計量カップすら必要ありません。そこらの手近な器でいいんですよ。

 

*本当は水の量は米よりほんの少し多めの方がいいのですが、同量でも全く問題ありません。ちょっと硬めのご飯になるかな、くらいです。(芯が残ったりしません)

慣れてきたら、季節の米の含水量を考えて水の量を調整できますが、別にやらなくても大丈夫です。

*無洗米の場合、米と水の割合は1:1にはなりません。白米の場合より水を多くする必要があります。「水は米と同量入れて、1割くらい余分にプラス」くらいの覚え方でいいと思います。大丈夫!絶対食べられるご飯が炊けるから!

 

4、水加減ができたら30分から1時間浸水させておきます。

 

炊飯編。

1、コンロに鍋をかけます。蓋を忘れないように。

2、沸騰するまでは強火。

3、沸騰して蓋がガタガタ揺れてきたら、弱火にします。

この後、火を消すまでずっとガタガタ言い続けますが、日和らないように。そういうものです。

4、沸騰して、弱火にするタイミングでタイマー設定。10分。

5、10分経ったら、火を止め蒸らします。10〜20分。

6、炊きあがり。しゃもじでさっくり混ぜましょう。

 

言葉だけではわかりにくいので、動画を撮ってみました。

やることは、沸騰してきたら弱火にしてタイマーをかけるだけ。簡単ですよ。

 

 

以上で、美味しいご飯が炊けています。

 

火にかけている時間も、だいたい8〜15分の間で調整できます。長ければお焦げがたくさんできます。

 

*ご飯に芯が残るか残らないかは、炊飯の時間ではなく、浸水の時間の問題です。

浸水時間が短すぎると、どうやってもちょっとだけ芯が残ったようなご飯になります。

逆に炊飯時間を間違って7、8分にしても、しっかり蒸らせば芯の残るご飯にはなりません。

 

要するに、結構適当でも失敗しない、ということです。

思っているより簡単ではないですか?

 

簡単ですから、何も見なくても鍋炊飯できるようになっておきましょう。

月に一回くらい、鍋炊飯をする機会を作っておいてもいいかもしれませんね。

 

いざという時、せっかく備蓄しておいた食料が使えなくては意味がありませんから。

 

災害時に知っておくと役に立つこと

あかりを確保する

少し前にネットでも話題になった、警視庁災害対策課のツイートです。

懐中電灯と、飲料水のペットボトルがあればすぐ試せる方法です。

 

停電時に、ろうそくなどの火を使うときは、火災などに十分な注意が必要です。

基本的には、懐中電灯を活用したいところですが、懐中電灯の本数が足りない、乾電池が切れてしまった、などの場合の方法としてこのような方法もあります。

空き瓶またはガラスコップとティッシュペーパー、アルミホイルがあれば、長持ちするランプが作れます。燃料はなんと、サラダ油。

スプーン一杯ほどのサラダ油で、約3時間ほど燃え続けるので、取り扱いに注意すれば大変便利に使えるでしょう。

サラダ油は発火点が低いので、万が一倒してしまっても火がつくことはないそうです。(ガソリン、灯油は絶対に使わないようにしてください)

 

また、こんなやり方もあります。

ツナ缶がランプになるとは!

ただし、これは他にどうしてもあかりになるようなものがない場合の方法ですね。覚えておいて損はなし?

 

トイレ問題。

いったん、災害が起こると電気・ガス・水道などの生活インフラが使えなくなり、交通網が遮断されると食料品や日用品が手に入らなくなる。

ということは、容易に想像できるので、ある程度「準備しなくちゃ」という気持ちになると思います。

しかし、それと同じく、いえ、それ以上に切実な問題となるのが、

トイレ問題 です。

人間、水さえあれば何日間かは食べなくても我慢できます。しかし、出す方は我慢することはできません。自分の意思ではコントロールできないのです。

トイレをどうするか。これは大問題です。

 

1、停電だけで、断水していない時

まず、断水していないなら、トイレは流せるはず。

ただし、近頃の多機能トイレは「流す」レバーがなくて、全てリモコンで操作するタイプのものも増えています。

停電の場合、リモコン操作はできなくなりますから、水は流せるはずなのにどうやったらいいかわからなくて困った、という声も聞きます。

大丈夫。どのタイプのトイレも取り扱い説明書に「停電時にはこのようにしてください」という記述があるはずです。

とはいえ、災害のパニック時に落ち着いて取り扱い説明書を読むのは至難の技です。今のうちに、停電の場合どうすればいいのかちゃんと確認しておきましょう。

*以下、各社のHPです。

TOTO 停電の場合のトイレの使用について

LIXIL Q&A

Panasonic 停電・断水したとき

 

2、断水しているとき

断水している場合は、バケツに水を汲んでトイレに直接流します。

お風呂に溜めた水などがあればそれを利用しましょう。

近くに川などがあれば、利用できますが、落ち葉や小石などが混ざっているままトイレに流すとあとで故障の原因になりますので気をつけてください。

もし、トイレに流す水が確保できなくなったら、以下のような方法を試してみましょう。

 

3、災害用簡易トイレを使う

市販の簡易トイレです。このようなものを備蓄品の一つとして用意しておくといいでしょう。

上記の商品は、自宅の便器にビニール袋を設置し、使用するものです。

また、トイレの回数分必要になりますので、家族の人数と何日分を用意するのかを考えて、必要数を備蓄しておきましょう。

目安として、

一人一日5回 × 家族の人数分 × 7日分

と考えるといいでしょう。

4人家族なら、140回分が必要です。

4、簡易トイレを自作する

市販の簡易トイレがなくなった、仮設トイレが使えない、などの場合は簡易トイレを自作するしかありません。

その場合は、トイレにビニール袋(黒が望ましい)を二重にセットし、丸めたりちぎったりした新聞紙を敷き詰めます。

用を足した後は、さらに新聞紙を重ねたり、猫砂をまいたりしてできるだけ水分を吸収するようにします。

内側のビニール袋だけを取り出して口を硬くしばり、ゴミとして出せる時まで密封できるゴミ箱などで保管します。

こちら(画像出展:埼玉県「イツモ防災」家庭における災害時のトイレ対策編)に詳しく説明があります。

災害時のトイレ問題は、本当に死活問題です。飲料水と同様、簡易トイレも必ず用意しておかなければいけないと思います。

 

まとめ

 

いかがでしたか。

昨今の災害の発生件数を考えると、絶対に自分は大丈夫!などといっていられる状況でないですよね。

何が起こるかわからないからこそ、日頃の備えが必要になってきます。

私たちは、ある意味災害慣れしている日本に住んでいますから、おそらく全く備蓄品を用意していなかったとしても、国や自治体が支援してくれることでしょう。

しかし、自分のことは自分で守る、自分で始末をつける、というのが基本中の基本です。

もし、住宅が全壊、半壊になった、着の身着のまま逃げ出した、などの大きな被害を受けた場合は、遠慮せず支援を受けるべきだと思いますし、本来国や自治体の支援は、このような被災者のためにあるものです。

ですので、被災はしたけれど住む家は失っていない、という状況なのであれば、できる範囲のことは自分たちで対処できるようにしておきたいと思います。

 

ローリングストック法を使えば、日頃使っているものを多めに準備しておくだけで、災害への備えになります。

 

まずは、水と米と塩、そしてカセットボンベから。

できれば簡易トイレを。

 

ローリングストック法の考え方に慣れてきたら、栄養バランスを考えた備蓄をすることもできます。

ぜひ、次に買い物に行くときに飲料水を必要量買ってきてください。

一歩めはそれでOK。

家族を守るために、災害の備蓄を進めていきましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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